タイで三日坊主!

ビザ取得へ緊張のラオスへの旅(後編)!

12月21日
まだ日付けも変わらぬ深夜11時30分頃、
お腹の調子おかしくてトイレに行く。
落ち着いていた下痢もまた悪化した。
本当におかしい。
嘔吐もした。
朝までに7回ぐらいトイレ行って
下痢と嘔吐を繰り返す。
全く水状態。
それも寝ていて漏らした。
オナラも出来ない状態は続いていたが、踏ん張るつもりもなかったのに
寝返り打って漏らすほどである。
サボンは汚すしこれは眠るどころではない。
寒くて立つもの辛くても下半身を洗った。
サボンは廊下の長椅子の下に隠した。
昨日の昼に食べた物はソムタム、スイカ、パパイヤ。
調子の悪い時にこんなの喰っては下痢の再発も当たり前である。
だがもっと怖い病原菌に侵されてはいないかと不安になった。
コレラとか・・。
藤川さんが一時僧時代にやったウンコ漏らしを私もやってしまった。
もうこれで藤川さんに「や〜いウンコたれ〜!」とは言えない。
僧侶がバーツの蓋を落としたのと、
ウンコ漏らしたのは私と藤川さん以外にその後、聞いた事は無い。
朝4時の読経には行く元気はなく寝ていた。
しかしみんなが読経に行っている間に、
汚したサボンを外の洗い場のタライに水張って浸して来た。
ビンタバーツも行けないなあと思っていたが、
行く前にもう一回トイレ行って腹具合を見て、行く決心をした。
特にバテず腹具合も帰るまでは保った。
朝食はほとんど喰えない。
普通の御飯を二口食べただけ。
後、サボンの洗濯に向かった。
もし信者さんが徳を積む為に
「洗ってあげます!」と来てもこれだけは任せられない。
さっさと洗って干した。
後はゆっくり寝転がった。
昼食もタンブンがあってたくさんの料理が並んだ。
少々は喰ったが味を感じない。
こんな少ない量の食べ方は初めてだった。
午後も下痢は続いた。
昼から買い物に行っていた藤川さんとネイトさんは
ミロとコーヒーと湯沸しポット買って来ていた。
早速ミロを作ってくれて飲む。
ネイトさんが私の深刻な症状を見て
タイ国内で買ったという下痢止め薬を一回分くれて飲んでみた。
この部屋の元からいるネーンのバーレーくんが来て
ネイトさんに英単語を教えてもらって発音も練習していた。
寝ているだけの私は聞こえてくる英会話を子守歌のように聞いていた。
ネイトさんは持ったボールペンを指ではじいて
手の甲で回転させて再び指で持つと、
バーレーくんは
「おお、何だそれ、どうしたんだ!」と驚いてすぐ興味を示す。
すぐ練習して覚えようとする。
数分でコツだけはつかんだ様子。
後は回数を重ねれば明日にも出来る勢いだった。
こういう探究心はたいしたものである。
覚えたら明日にも学校で自慢することだろう。
私はこのペン回しは何年経っても出来ない。

夕方の読経には参加した。
立って歩く分には問題ない。
気分もお腹も落ち着いて来ていた。
本を追いながらの読経もまたすぐ見失ってしまった。
今日、ネイトさんが買って来た湯沸しポットは
市場に売っているものだ。
私も以前通りかかって見たことあるが、
いろいろな面白い物があった。
私がタムケーウ寺で使っているのも電気で沸かす物。
沸くだけで保温は出来ない。
ネイトさんが買って来たのも小さめのガラス製のこのタイプ。
電熱棒(そう呼ぶかはわからない)も沸騰する蒸気も見える。
不便なものでは沸くのにすごい時間の掛かる物や、
電熱棒を持ったまま器の水に突っ込んで沸くまでそのまま待つ物もあった。
思いついた、明日これでネイトさんにお湯沸かしてもらって
"お粥"にしようと思った。
普通の御飯にお湯かけるだけである。
どこかの居酒屋で喰ったお粥が単なる、
永谷園のお茶漬海苔かけただけの味だったのを思い出した。

夜、お腹も落ち着いていてネイトさんの薬は効いて来たかと思った。
まだ油断出来ないが。
昨日と同じく三人で話してるぐらいは出来た。
そんな中、ネイトさんが私の僧名"チャナラトー"という意味を調べると
"座禅組むのが好きな人"と訳した。
そのせいで藤川さんが
「よし、今日は三人で座禅組もう。」と言い出した。
あ〜あネイトさん、全く余計なことを・・・。
約三十分やっていたが私は十分ほどで集中力もなくなり、
眼がチカチカし御尻と足が痛くなり長かった。
ネイトさんはしっかり頑張っていた。終って寝たのは9時過ぎだった。


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※チーオン(衣)の着方ならこのサイト。
 おなじみ、日本納骨堂の中原さんのサイトに
 クルクル着付け教室があるので、それを参考にやって見ましょう!
  


<バックナンバー>
>第1回・藤川さんとの出逢い

>第2回・得度の決意

>第3回・修行に向けての準備

>第4回・人生最後の式典・得度式

>第5回・苦痛の日々

>第7回・慣れた頃

>第8回・ビザ取得へ緊張のラオスへの旅(前編)

囲む人々「一話一言」

堀田春樹「タイで三日坊主」

「おもろい坊主を囲む人々」でつなぐ、一話一言。
日ごろのことを思いつくままに、気軽に書いていただきました。

新連載は堀田春樹さんによる、「タイで三日坊主!」
堀田さんは現在、ボクシング中心に撮影しているフリーカメラマン。
9年前に行った3ヶ月間の出家体験記を連載します。
実は、この話、出家前(正確には、一時出家後、
本格的に出家をするべきか悩んでいる)ときの藤川さんと
出会ったことから始まります。

前回はビザ延長のためにラオスまで出国し、
自分の寺との違いに驚きを感じていました。
今回は、ラオスで出遭ったアメリカ人の出家を目撃します。