「タイでこんなもの食べた カブトガニ編」 |
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文・江頭紀子 |
いきなり「カブトガニ」です。
およそこれ「タイ料理」とはかけ離れた料理だと思いますが、
タイで食べた料理として、忘れられない一品です。
日本では瀬戸内海沿岸から九州北部の沿岸にかけて多く生息していたカブトガニは、いまや各地で絶滅の声が聞かれ、自治体での保護も進んでいます。それなのに、食べてきちゃいました。
料理として登場したカブトガニは、はっきりいって見た目はかなりグロテスク。
甲羅側ではなく、お腹側をひっくり返した形でお皿に盛られ、見ようと思えば足部分は「カニ」にもみえますが、かなり無理があります。甲羅のウラと足の間には黄色いタマゴのようなツブツブがびっしり引っ付いていて、うわ〜、グロテスクさを一層際立たせています。いったいどこをどう食べて
いいのやら、皆困惑気味。
切り込み隊長がツブツブをスプーンで掻き出すようにホジホジし、口に運ぶと「うん、なかなかイケル」。その言葉に好奇心旺盛なメンバーたちは、次々と手を伸ばすも、絶句する人の方が多かったですね。
←これが「カブトガニの丸焼き!」
ツブツブの歯ごたえは、しっとりしたゴムというか、しまりのいいゴムというか、噛むとプチプチ弾けるイクラの食感にはほど遠く、食べたことはないけれど、工業用のゴム製品を食べているような・・・一瞬しっかりした弾力性に富んでいるかと思えば、
しゅくんと縮むというような・・・。つまり、これまで食べたことのないような歯ごたえでして表現がムズカシいのですよ。
調理方法は焼いたのではなく、蒸したようです。が、足は焦げたように変色しているのでやはり焼いたのかな?カニのように足部分をしゃぶればまた違ったカブトガニを
味わえたのかもしれませんが、今回私はツブツブにはまってしまいました。意外とクセになるのですよ。このゴムの食感が。味といえる味はなく、トンブリのように食感を楽しむ食材ですね。トンブリ好きの私には抵抗感なく楽しめました。
タレもなにもつけずにそのままいただきましたが、お好みでナンプラーをたらしてもよろしいでしょう。ちなみにカブトガニは、約2億年前ごろ(ジュラ紀)から現在の形となって生息しているとか。
進化も退化もほとんどせずに、わずかな仲間と生き続け、貴重な「生きている化石」として知られているそうです。
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