センレック赤血球の宇宙旅行 〜地球編〜

 

新連載はナゾのペンネーム「センレック赤血球」がかく、
大きなタイトルで些細なことを描きます。
今回はバンコク的日常をロンドンより?!


第十一号:広い世界」

 


前号の約束の、ロンドン大学、生物学ダーウィン校舎からの生放送だが、
部外者には固くその門が閉ざされていたので、無念の断念だ。
その代わり、世界は広いという話を開陳したい。

こないだ、深夜過ぎにまで自宅での仕事が長引き、
どうしても、お腹が空いたので、
カオパッモゥ(タイ風豚チャーハン)とビールをルームサービスしたんです。
そしたら、いつものウダツのあがらなそうな、
分厚いメガネをかけた痩せたオヤジが「おまちー」っと持ってきた。
(いつ寝てるのか知らないけど、何時に頼んでもそのオヤジが出前をする。)
そしてビールを見たら「ゲ!瓶じゃん!」ボク栓抜き持ってない。。。
咄嗟に明晰な頭脳で部屋の中のモノで代用できるか検索したのだが、
ボクのコンピューターはその代用品を弾き出さなかった。
それくらい、ボクはミニマムな生活をしてるのだ。
スーツケース一個に収まるストイックな生活だ。
仕方が無い、テーブルか、ベッドの角でガキン!っと打ち開けるか。。。
と半分諦めながら、目の前のウダツのあがらなそうなオヤジに、
ダメもとで「栓抜き持ってる?」っと聞いた。

そしたら、コンマ数秒考えて、ヤツが「ココ」っと指差したのが、
我々の境界線上ある、出入り口、扉のフレーム、ロックがハマり込む金属部分。
「え?」「だから、ココ」みたいな
ミニマムの会話の後、ヤツは、実際に2回くらい角度を調整しただけで、
プッ、シューッと開けやがった。。。
オレとしたことが。。。
負けた。。。
もう二度とバカにはしません。。。
世界は広いという話だ。

次号では、ビールの栓も開けられなかったボクが、
世田谷のお嬢さんの心の扉なんか開けられるワケ無いのだが


<バックナンバー>
第一号 接触事故 


第二号 黄金魂(ゴールデン・ファンク)

第三号 プラチナム・プライドの葛藤

第四号 プールサイドの憂鬱

号外!!!


第五号 幾何学の虜

第六号 焼肉思索

第七号 検査結果

第八号 お掃除♪

第九号 足首骨折男

第十号 決壊と漏電の夜

第十一号 広い世界