センレック赤血球の宇宙旅行 〜地球編〜

 

新連載はナゾのペンネーム「センレック赤血球」がかく、
大きなタイトルで些細なことを描きます。
今回はちょっとした出会いにやけに興奮!?


「第二十八号:上海で死刑」

 

センレックの知人、トムヤム・サバーイ氏が昔、中国に旅行に行ったらしく、
まだ中国大陸未経験のボクが、「中国って一体どんな国?」と聞いた。
洞察力の鋭いトムヤ ム・サバーイ氏は、
チビたタバコをふかしながら、天井を見つめ、
「んー、そうだなー。西洋はレディ・ファーストの国でしょ。
日本はジェントルマン・ファーストって歴史でしょう。
中国はね、『アイ・アム・ファースト!』って感じ。」
  んーーー!上手い!
 
  さて、
  先日、建築設計関係の人物が、上海経由で、バンコクを訪れた。
彼の話によると、言われている通り、建築ラッシュは凄まじく、
彼の担当した、ドミトリー(工場従業員用集合住宅)だが、
これが恐ろしいプランだったそうだ。
図面によると、7階建ての 大きな建物は、3メートル×6メートルという
小さく蜂の巣のように区切られ、
その中にベッドが4つも押し込められていたらしい。
1メートル幅の移動空間を残して全てベッドだ。。。
恐ろしい。
しかし驚くのはまだ早い。
そのベッドが全て「実は2段ベッド」らしい。。。
つまり、8人が押し込まれるワケだ。
工場のラインで働いた労働者が夜はその超過密室に放り込まれるワケだ。
それでも「屋根があるだけありがたいと思え」というオーナーの姿勢らしい。
凄まじい国だ。
しかし、これも経済バランスの上に成り立っている現実なので、否定はしないでおこう。
 
 さて、そんな急成長を続ける建築ラッシュのさなか、
中国で国際コンペティションが開催されたそうだ。
世界中の建築家から設計案を募集し。
一等賞にはウン百万円だとかそういった賞金が付くのだそうだ。
その大舞台で最後に勝ち残った建築家が韓国の若手建築家だった。
しかし、一向にその建築家の口座に賞金が振り込まれる気配が無く、
再三に渡る交渉とクレームを繰り返した。
賞金を払わないということは「コピーライト泥棒」で立派な犯罪だろう。
中国政府機関のバックアップのもと、
「コピーライト泥棒」ごときで国際裁判にかかるというのは、
トンでもなく国辱だというので、
主催側はあの手この手で資産をかき集めた。
で、集まった資産が何と「中国製の芋」。。。大爆笑!
  中国から釜山港に送られてきたコンテナに満載された「中国製の芋」。。。
韓国はもはや完璧に先進国なので、中国の芋なんぞ売れないということで、
その建築家は急遽「物流系の会社」なるものを設立し、
東南アジアにその芋を放り出した。
  その結果、その会社の事業が軌道に乗り、
建築設計の仕事よりも、安定したという、ありがたーいお話だ。
中国人ありがとう。とその建築家も感謝したに違いない。
 
  さて、最後に。上海経由のその人物から、怖い噂を聞いた。
中国上海で、もし建築物が崩壊事故にあったら、設計者が「即死刑」らしい。。。
直球の国だ。恐るべし中国。
 
  次号は中国人ギャルをギャフンと言わせた痛快な出来事をお送りする。




<バックナンバー>
第一号 接触事故 


第二号 黄金魂(ゴールデン・ファンク)

第三号 プラチナム・プライドの葛藤

第四号 プールサイドの憂鬱

号外!!!


第五号 幾何学の虜

第六号 焼肉思索

第七号 検査結果

第八号 お掃除♪

第九号 足首骨折男

第十号 決壊と漏電の夜

第十一号 広い世界

第十二号 ベトナムの深さ

第十三号 刺身定食の高いほう

第十四号 モッツァレラ・チーズの後味

第十五号 失恋、そして旅立ち

第十六号 混血の興奮

第十七号 生態観察ゴリラ編

第十八号 求む!釈迦のメルアド

第十九号 恐竜よりも怖いもの

第二十号 カイジャオ十二指腸

第二十一号 タクシー選び

第二十二号:前立腺肥大と脱腸

第二十三号:失恋2 やっぱり失恋。。。

第二十四号:韓国式!ボードゲーム三昧の週末

第二十五号:おひねり

第二十六号:中華製知的老人

第二十七号:中国本土決戦