新連載はナゾのペンネーム「センレック赤血球」がかく、
大きなタイトルで些細なことを描きます。
今回はソンクラーンのこと、のはずだけど・・・。
「第三号:プラチナム・プライドの葛藤」
前号巻末で、キタキツネを言いくるめると約束したのだが、
せっかくつい先日「ソンクラ−ン」という、
ハッピーなタイの水掛け祭りがあったのだから、
そっちのお話の方が旬でしょう。
という事でそっちを優先させようと思ったのですが、
旬のモノって発想が一般的すぎて、センレック全然面白くないので、
やっぱ自分のペースで勝手にさせていただくワ♪
だらぁー、とバンコクの路上を歩いていると、
まぁ、だいたい「エロ。エロ。」と言われる。]「拙者はエロでは御座らぬ。」と最初はふんぞり返っていたのではあるが、よく話を聞くと、
ワタシがエロなのでは無く、
「お兄さん、エッチなムービー、安く売ってるよ。」という事らしい。
ピカピカに輝くプラチナム・メッキが施されたワタクシのプライドは、
路上でエロ映画を選ぶというような不粋な真似は出来ないのである。
日ごろ道の真中を歩き、曲がりたい角が来ても、中央までズイと突き進み、
ピシャリと90度角度を変換して角を曲がる程の性格なのである。
もちろん毅然と断るのであるが、
しかし、エロムービー販売は彼らの副業であって、
本業は違法コピーDVD販売なんである。
どっちもどっちなんですが、「エロでなければ拝見しよう。」と
燦然と輝くプライドの後光を放ちながら、
ムービーのカタログサンプルを見始めるんですね。
で、手が止まる映画といえば、「アンジョリーナ・ジョリー」とか
「チャリーズ・ゼーロン」とか
「二コール・キッドマン」とか、、、
冷静に考えると「エロ映画」を選んでいる心理と
大して変らない事に気がつく。。。
で、葛藤の末ピカピカに輝くボクのプライドちゃんは、
アンジョリのセミヌードな映画と抱き合わせで、
硬派そうな「ラスト・サムライ」と抱き合わせで買うよう命令を下す。
ま、コンビニで、エロ本をレジに持っていって、
「東大出版の物理解析、均衡・淘汰積分の応用って置いてます?」と
バイトちゃんに聞くのと同じ心理と言って良いだろう。
話をバンコクに戻そう。
そして、オーダーした違法DVDなんかは、
すぐに出てこないんである。
近くに駐車してあるバンか何かに搭載していて、
警官の見回りが来れば、サッと逃げる。
最悪、カタログが現場で見つかっても、
現物のコピーはもう逃げ去っているという寸法だろう。
最悪お縄になっても現物が無いので、
奉行所で酔っ払いのフリでもすりゃ即釈放だろう。
っと言うわけで、そこにDVDを取りに行く間の
15分くらいは待たされるんである。
15分といえば結構長い。
サンダル履いた違法販売にーちゃんと「暑いね」なんて会話も
すぐに終わる。
そこで、にーちゃんはすかさず、
「マタナイ、ナー。ハイクオリティ、ナー。」と言いながら
「エロムービー」の「現物」を背中から出してくる。。。
現物であるからして、待ち時間は無いという事だ。。。
しかもひと束ね、ガッツリあるんで検索甲斐のある量というか。。。
上手い具合に無理の無い量なのだ。。。
そして何もしない待ち時間は長い。。。
数秒程我の誇れるプラチナム・メッキのプライド
ちゃんと相談するが、現物を前にあっさり和解。
手にとって公衆の面前でエロ映画を選ぶオッサンに成り下がるのである。。。
今日も日差しが強いバンコクだ。
次号は宇宙は広いというお話を用意したい。
いよいよこのコーナーの本番、
核心への導入部へと突入する。
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第一号 接触事故