新連載はナゾのペンネーム「センレック赤血球」がかく、
大きなタイトルで些細なことを描きます。
「第三十四号: お花畑で授業♪」
ハッキリ言う。このコーナーは文学だ。 なのに、このコラムに写真を入れてみては?というオファーが来た。 大江健三郎に挿絵入りの本を書いてくれ、というくらい筋違いだ。 高らかな文芸魂を楯に鼻息荒げに抗議した。 こういう人物は大江健三郎と中島らもを同一線上に並べているのだろう。 激しく憤りながらも、センレックは志高く、今回も文学的響きを皆に与える。キャぴっと微笑むバンコクの大学生ちゃんたち。 (写真提供・磯ぜせり氏) 前にも言ったように、センレックはインテリであるからして、 先日タマサート大学というアンパンマンに出てきそうな名前の大学に招待された。 センレックの役目は、タイ語で進む学生のプロジェクト発表を、 フムフムと解かったフリをし、かつ、当てずっぽうにそれを理解し、 基礎力を欠いた英語でその結果にイチャモンをつけるという、 とても重大なミッションを負っていた。 そして、この授業の学年が1年生という、 とてつもなく幼いコースだったということがセンレックに大きな安心感と優越感を持たせた。 しかし、大きなレクチャー・ホールを入ると、 そこにはおびただしい数の、セクシー制服を着た大学生ちゃん達が。。。 その肌に密着する純白の制服から透過する色とりどりのブラジャー。 黒のブラを着る大人気分なコ。 お花柄ブラの乙女なコ。 アニメキャラのプリントブラを着るロリなコ。 それぞれ自分のセールスポイントを把握した着こなしだ。 スカートも下着の線が浮かぶほどにタイトに短い。 そこから伸びる長い足。そのつま先はピンクに潤み、 つま先のネイルはキレイにケアされている。 そんな学生が緊張で頬を紅潮させながら、 手から床に落ちた書類をしゃがんで拾い上げたり、見どころ満載の大イベントだ。 朦朧としたセンレックの脳は完璧に麻痺状態で、 たださっぱりわからないタイ語の音だけが虚しく頭蓋骨の中で反響している。 これではイカン。結局、賢明なコメントは何一つ浮かばず、 インテリっぷりを発揮せずに撃沈だ。 しかもセンレックの採点基準は、ミスコンのそれに忠実に従った内容になっており、 学生のプロジェクトにおける優劣ではなく、 完璧に「見た目」重視になってしまった。。。 ダメだ、、、緊張すればするほど、ハード・ドライブが空転する。。。 結局、肛門から垂直に突き上げる熱情を脳天で抑えるだけで 体力を消耗し尽くした一日だったのだ。 今回の大敗で、もう二度とこの大学に呼ばれることは無いだろう。。。 次回は、大学生ちゃんを前に緊張しない方法というのを、 素潜りの経験を通して分析し、モールス信号にて報告だ。
<バックナンバー>
第一号 接触事故
第二号 黄金魂(ゴールデン・ファンク)
第三号 プラチナム・プライドの葛藤
第四号 プールサイドの憂鬱
号外!!!
第五号 幾何学の虜
第六号 焼肉思索
第七号 検査結果
第八号 お掃除♪
第九号 足首骨折男
第十号 決壊と漏電の夜
第十一号 広い世界
第十二号 ベトナムの深さ
第十三号 刺身定食の高いほう
第十四号 モッツァレラ・チーズの後味
第十五号 失恋、そして旅立ち
第十六号 混血の興奮
第十七号 生態観察ゴリラ編
第十八号 求む!釈迦のメルアド
第十九号 恐竜よりも怖いもの
第二十号 カイジャオ十二指腸
第二十一号 タクシー選び
第二十二号:前立腺肥大と脱腸
第二十三号:失恋2 やっぱり失恋。。。
第二十四号:韓国式!ボードゲーム三昧の週末
第二十五号:おひねり
第二十六号:中華製知的老人
第二十七号:中国本土決戦
第二十八号:上海で死刑
第二十九号:打ち首獄門的勝利
第三十号:義足を枕に
第三十一号:モルヒネ過剰摂取ポンタリンとドーパミン過剰放出アリナミンの夜
第三十二号:放し飼い禁止和尚
第三十三号:全治2ヶ月氏、まだまだ完治の見込み無し