新連載はナゾのペンネーム「センレック赤血球」がかく、
大きなタイトルで些細なことを描きます。
今回はぐっとアカデミックに「宇宙の広さについて」。
「第四号:プールサイドの憂鬱」
前号で「宇宙は広い」という、いよいよこのコーナーの
核心に迫る意気込みを見せると約束したが、
小学館文庫教養シリーズ(小5)の著作権に引っかかる可能性が大きいので、
今回無念の辞退だ。
しかし、宇宙っぽく「H2O」の話はどうだろうか?
今日も元気にマターリとした内容でダラーリと研究報告だ。
このワタクシのマンションには、ちょっとしたプールが付いている。
ちょっとしょっぱいのではあるが、
オープンエアーなので心意気ひとつで、気持ちいい。
しかし、ここのプールにはワタクシも含めて変態が集まる。
まず、昼間っからビールを飲むオッサンが居る。
おおいに結構。大きな体で、デロンデロンのアメリカ訛りの白人だ。
テイストとしては、メキシコとの国境で違法タバコとかを売ってそうな
ヒゲのアミーゴである。
だいたいこのオッサンがプールサイドでビールを飲んでいる時は、
決まって大音量のカントリーなんである。
プールにつながる階段を上っている時にコレが聞こえてくると
思わず微笑むのだ。
しかも流石、本場のチョイスだけあって、
なかなかクオリティの高いコテコテのカントリーだ。。。
そして、カントリーに「ヨーデル」(ヨーロレイッヒーと裏声で歌うアルプスな歌)を
ミックスすると不思議なドライヴ感が増すんであるが、
それ、それが流れているんですね。
バンコクの灼熱の下で。。。
そんな中、ガキも当然居るんですが、
「おぇおぇ、お前、ちょっとそこで、じっと動きが止まっているけれど、
水中で何してるんじゃい?」みたいなのもまま、ある。
ま、プールというのは、汗と大腸菌のプールであるからして、
ションベンの2,3人分なんかはどーでもいいんである。
が、「果肉つぶ入りプール」みたいなのは困るので、
キチンとトイレを使って欲しい。と思いつつも、
ボクはガバーっと息継ぎしてその横をかすめて泳いでいるんである。
普通に抱き合ってイチャついているいるカップルも居る。
仲の良いことです。
気持ちいいですもんね。
その横でもやっぱ、ボクはガバーっと息継ぎしてるんです。
水テッポウで、オレのターンのタイミングを狙っている迷惑なガキも居る。
保護者の話によると一日10時間、こうやって水に浸かっているのだそうだ。
人間に産まれた事を悔やんでいるに違いない。
少年よ大志を抱け。
沈んで上がってこないヤツも居る。
上向きで底にへばりついているのだ。
その上をボクが平泳ぎでガバーっと大股を開いて通過するんである。
浮き輪でオレの後ろを付いて来ようとするガキも時々出現する。
凄いのは、彼女にカッコいいトコロを見せようと、
「バタフライ」という挙行に出る殿方も居る。
コレは大きな波紋が全員の波長に影響するので、ヤメて頂きたい。
波を最小限に最大の推進力を求めるのが「哲学」というものです。
謙虚に静かに淡々とクールに泳ぎましょう。
「どうだ、オレのクソ、デカイだろう。」と自慢するキャデラックみたいな
エネルギー変換率でこれからの未来は無いのだ。
トラ模様の水着(トラでっせ、ヒョウではなく、トラね)のオッサンなんかは、
なかなかステキに話し掛けてくれたり。
爆笑イレズミのネタも有るのだが、コレはコメントを控えよう。
みんなそれぞれ、トンでもなく変態なんであるが、
とにもかくにも、ジャグジー付きの丸い形のリゾート・プールで
マジメに「水泳」で直進しているボクが一番変態という事に
つい先日、フト気が付いた。。。
憂鬱だ。ああ、憂鬱だ。。。
次号は気を取り直して、焼肉の話で景気良く行きたい。。
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第一号 接触事故