センレック赤血球の宇宙旅行 〜地球編〜

 

新連載はナゾのペンネーム「センレック赤血球」がかく、
大きなタイトルで些細なことを描きます。


「第五十四号: ムエタイの英雄・ランボーとの出会い。」

 

先日、超多忙な超インテリ仕事を終え、
IMPACTという大型展示イベント会場からタクシーに乗った。
が、乗ったタクシーが悪かった。
運転手の名前は、ランボー君。
コレが運の尽きだ。



「アーユーイープン?(お前は日本人か?)」
「イエス、アイアムハーフジャパニーズ、ハーフメキシカン。
(はい。私は日本人とメキシコ人のハーフです。)」
(地球では、宇宙人だということを伝えると、ややこしいので、
 こういうことにしてある。)
「ボク・ニホンゴ・ハナセマスヨ。ハイソウ。」
「おー! どうして日本語はなせるの?」
「ニホンニ・イッタコト・アリマス。ソウ。ソウ。」
「へー!日本では何したの?」
「ムエタイ・デスヨ。ソウ。ウン。ウン。」
「えー!じゃぁ有名な選手なの?名前は何ていうの?」
「ボクノ・ナマエハ・ランボー・デス。 ソウ。ソウ。コレ・ミテ。」
と差し出す日本での試合の時のパンフレット。。。

ほ、本当だ。。。現役のファイターが、タクシーの運転です。
よく見れば、引き締まった肉体。
確かにタクシーの運転席に納まっているべき肉体ではない。

しかし、、、顔の表情を見ると、どこか、、、緩和した感じ。
不審に思いながらも、彼の表情を観察していると、なんと!
居眠り運転してるじゃないか?
慌てて
「おーーーい!」
「!!!!オオー!!!!スイマセン。ランボー・シンドイ。
 スイマセン。ウン。ソウ。」
「まじかよー!ちゃんと運転してよー。」
「ランボー・アサ・トレーニング。ヒル・タクシー。ヨル、ボクシング。
 ソウ。ソウ。シンドイ。」
「わかったよ。話し続けてあげるから、ちゃんと眠らずに運転してよ!」

と、高速を飛ばし、センレックの目的地近くで高速を降りる。
無事にここまで来た事に安堵しながらも、まだまだ下道は続く。
安心は出来ない。
そして、ランボーが口を開いた。

「ランボー・シンドイ。イエ・カエル。ネル。
 オキャクサン・ココ・オワリ。ソウ。ソウ。」
「え?何?」
「ランボー・ネル。 アナタ・ココ・オワリ。 アルク・イケル。
 ランボー・シンドイ・アナタ・ゲンキ。ソウ。ソウ。ウン。」
「えー!ちょっとー!マジですか?冗談?」
「ランボー・カエル。ネル。ソウ。ソウ。ウン。」

猛烈な灼熱湿度の中に放り出されたセンレックは、徒歩で帰宅したのだった。。。




後日、確認したところ、
「ラッキーですね。きっと、彼は本物です。」ということでした。

ラッキーだったのか。。。


<バックナンバー>
第一号 接触事故 

第二号 黄金魂(ゴールデン・ファンク)
第三号 プラチナム・プライドの葛藤
第四号 プールサイドの憂鬱
号外!!!
第五号 幾何学の虜
第六号 焼肉思索
第七号 検査結果
第八号 お掃除♪
第九号 足首骨折男
第十号 決壊と漏電の夜
第十一号 広い世界
第十二号 ベトナムの深さ
第十三号 刺身定食の高いほう
第十四号 モッツァレラ・チーズの後味
第十五号 失恋、そして旅立ち
第十六号 混血の興奮
第十七号 生態観察ゴリラ編
第十八号 求む!釈迦のメルアド
第十九号 恐竜よりも怖いもの
第二十号 カイジャオ十二指腸
第二十一号 タクシー選び
第二十二号:前立腺肥大と脱腸
第二十三号:失恋2 やっぱり失恋。。。
第二十四号:韓国式!ボードゲーム三昧の週末
第二十五号:おひねり
第二十六号:中華製知的老人
第二十七号:中国本土決戦
第二十八号:上海で死刑
第二十九号:打ち首獄門的勝利
第三十号:義足を枕に
第三十一号:モルヒネ過剰摂取ポンタリンとドーパミン過剰放出アリナミンの夜
第三十二号:放し飼い禁止和尚
第三十三号:全治2ヶ月氏、まだまだ完治の見込み無し
第三十四号: お花畑で授業♪
第三十五号: 冷蔵庫
第三十六号: ネタ探し、宇宙の旅 VOL.1
第三十七号: 白桃ちゃんと8番ラーメン
第三十八号: 失恋3 やはり撃沈。
第三十九号: ネタ探し、宇宙の旅 VOL.2
第四十号: 最後の青春
第四十一号: バンコク大学
第四十三号: ムーカタ
第四十四号: 大日本帝国教育の現場
第四十五号: バンコクでコスプレ
第四十六号: 三島由紀夫の就職活動
第四十七号: 金魚の覚醒
第四十八号: 悟り兄のギター
第四十九号: 就職
第五十号: 静止軌道上カラオケ店のランデヴー
第五十二号: 平壌レストランは竜宮城♪
第五十三号: マイケルジャクソンのスリラー。