センレック赤血球の宇宙旅行 〜地球編〜

 

新連載はナゾのペンネーム「センレック赤血球」がかく、
大きなタイトルで些細なことを描きます。
テーヘンだ!テーヘンだ!!今回は臨時号外だ!。


「臨時号外!(準備した「第五号」は次回だ。
今回はそれどころでは無い。センレックの危機だ。

 

 
臨時ニュースです。今日、病院に行ってきました。
キリリとした腹痛なら返って安心なのですが、
妙な鈍痛がお腹から消えずに、恐る恐るの検査だ。
清潔感のある、マダムな女医先生に、ベルトをくつろげ、
露わにも下腹部を預けた。


「レントゲンでは異常は見当たらないわね。腰痛から来る腹痛ですね。」
「え?先生、そんなのアるんっすか?」
「はい、そういうことにしておきましょう。」
「た、確かに、座ってばっかりで、腰痛らしき危険信号を感じますが。」
「でしょ。決まり。」
「でしょ、って。。。で?変な影とか映ってませんか?」
「あ、このレントゲンはね、バリウム飲んでないから、ガスしか見えないよ。
つまりオナラね。」
「せ、先生、それだけの資料で、腰痛からの腹痛で決定ですか?」
「そうですか、じゃ、検便しましょう。今出ます?」
「え?何がですか?」
「だから、検便するんだけど、今出るかしら?」
「い、いやー、急に言われても。。出ないですね、今。。。」
「じゃ、次、来る時に、この容器のキャップに付いている棒に付着させて、
持って来てください。」
「え?現物をですか?」
「はい、だから、ここの棒あるでしょ?
ここで、便器の中のモノをすくって、こうやって蓋をして。」
「あ、はい。消化してないモヤシとか、すくっちゃダメですかね?」
「ふっ。それはどうでもいいんだけれど、フレッシュなのお願いね。」
「え?フレッシュといいますと?」
「そうね、3時間以内のもの。」
「フレッシュ保存に、冷蔵って効果ありますか?」
「・・・・・・」
「はい。。。わかりました。でもここ交通渋滞がひどいんで、
3時間以内で出来るか。。。
あ、そういえば24時間やってるって言ってましたね?
深夜なら道が空いていて。。。」
「夜は救急です。救急に検便持ってかれますか?」
「いえ、それはちょっと大げさなんで。。。
いいです、家で出して3時間以内目指します。」
「はい、お願いします。それと、アナタ、生殖機能の検査も希望してたわね?」
「はい。」
「つまり、精子をこの容器に入れてきて欲しいのだけれど、今できる?」
「え?何が今ですか?」
「はい、条件としては、過去3日間射精をしていなければ、
今、トイレで出してきてください。」
「あ、射精しました、昨夜。。。」
「・・・・・ じゃ、コレもオウチでやってきてちょうだい。」
「あ、はい。。。これこそフレッシュさが、きっと大切ですよね?」
「そうですね、3日間我慢して、
沢山元気なやつをこの中に出して、1時間以内に持って来てください。」
「えーーーっ!?!?今度は1時間以内ですか?!?!」
「はい、そうでないと精子が壊れてしまいます。
もちろん容器を振ったり、傾けたりしちゃダメですよ。」
「とうことは、つまり、こうやって、そーっと持って、
タクシーに乗るわけですね。」
「そういう事になりますね。」
「では、まず順序として、交通渋滞の時間帯を避けて、便を出して、
それを採取した後、間髪入れずに射精を試み、
この容器の中に収め、ゆっくりと、かつ迅速にタクシーに飛び乗るという事ですね?」
「そういう事になりますね。」
「で、ここの受付で、迅速に自分の今置かれている状況を、
一から説明して、容器の中身も正しく説明しないとダメなんですね?」
「そういう事になりますね。はい、おつかれさま。次!」



「あのー、○○○さんですか?」
「はい。」
「先ほど先生から預かられた精子採取用の容器ございますか?」
「あ、はい。コレですね。」
「ここの病院には、それを採取する施設が7階にございまして、
毎日沢山の方が病院で。。。」
「あ、はい。ということは、検便の方は家で採取して、
精液の方は、後日ここで落ち着いて?」
「はい、毎日沢山の方がここの病院で。。。」
「な、なるほど、トイレとかでは無く、ちゃんと部屋になっていて?」
「はい、毎日沢山の方がここの病院で。。。」
「で、落ち着いた環境で、設備も整っていて?」
「はい、毎日沢山の方がここの病院で。。。」
「じゃ、精液用の容器はお返ししますね。
検便用のだけ持ち帰ります。で、次来た時には?」
「はい。毎日沢山の方がここの病院で。。。」
「ありがとうございました。」
「お疲れ様でした。」



<バックナンバー>
第一号 接触事故 


第二号 黄金魂(ゴールデン・ファンク)

第三号 プラチナム・プライドの葛藤

第四号 プールサイドの憂鬱