活動報告

タイ・瞑想ツアー

実践的ヴィパッサナー瞑想
    
マハーシ瞑想センター(ミャンマー・ヤンゴン)
【これは、ミャンマーのヤンゴンに在る、『マハーシ・ヴィッパサナー瞑想センター』の
創設者・マハーシ大長老(故人)が、在家の瞑想修行希望者に書かれた
『瞑想入門書』の日本語版を追加及び訂正し、手を入れさせて頂いたものです。(藤川)】

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(1)            
ヴィパッサナー、言い換えれば『洞察』の瞑想は、
過去の瞑想者達の努力によって、私達のありのままの、
心理的、身体的現象を、正しく理解する事ができる瞑想となりました。

 私達は身体的現象を見つめることによって、その全体を認識できます。
そして身体全体が物質的要素の集合によって、構成されていることを明確に認識します。
身体的現象であれ、心理的現象であれ、自分におこる現象は全て意識(心)の作用です。
私達はいつでも、見たり、聞いたり、匂いをかいだり、味わったり、
触れたり、考えるなどの、身体的・心理的現象をはっきり確認(サティ=気づき)できます。
私達は、それらを観察することによって、
私達自身が、それらに気づいていなくてはいけません。
そして、次のように確認(サティ)するのです
『見ている、見ている』
『聞いている、聞いている』
『嗅いでいる、嗅いでいる』
『味わっている、味わっている』
『触れている、触れている』
『思っている、思っている』と。
いつも私達は、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる、思う、というその事実を、
確認(サティ)していなければなりません。
しかし、実践を始めたばかりのときは、
起こっていることをいつも確認(サティ)するということができません。
ですから、まず最初は起こっていることを単純にはっきり知ることです。
私達が呼吸をするたびに、明らかにお腹はふくらみ、縮む、という
運動を繰り返しています、これは、物質的特質である、
動きの要素として知られています。
まずはこの、お腹のふくらみ、縮みの動きを一心に観察し、そして、
確認(サティ)するべきです。
あなたは、息を吸うときにお腹がふくらみ、息を吐くときにお腹が縮むことを知るでしょう。
意識的に、ふくらみを『ふくらみ』と、縮みを『縮み』と念じるべきです。
もしも動きがはっきり観察できないならば、お腹に手のひらを当てて、
ふくらみ、縮みに触れてください。

 呼吸の仕方は変えず、早くもなく、遅くもなく、また呼吸を強めることもなく、
続けて下さい。普通と違った呼吸の仕方をすると疲れます。
呼吸はごく普通に一定にして、お腹がふくらんだり、縮んだりしているのを、
意識の中心に確認(サティ)してください。
言葉にして言う必要はありませんが、言葉で確認(サティ)した方がやりやすければ、
言葉にして確認(サティ)してもかまいません。
ヴィパッサナー瞑想では、それをどんな言葉で確認(サティ)しようと、
言葉は問題ではありません。
それよりも、起こっている事実を知り確認(サティ)することが重要です。
起こっている『事実』つまりお腹のふくらみ、縮みを念じている間、
その初めから終わりまでを、まるで眼で見ているかのように、
観察してください。
このように、お腹のふくらみ、縮みを念じていると、同時に気づきが生まれます。
お腹の動きを観察して確認(サティ)している間でも、
心はどこへでもさまよいます。
それについても意識的に
『さまよっている、さまよっている』
と確認(サティ)しなければなりません。
1〜2度確認(サティ)すると、心のさまよいは止まります。
止まったら、再びお腹の『ふくらみ』『縮み』にの確認(サティ)に戻って下さい。

もし誰かと会っているような想像をしたならば
『会っている、会っている』
と確認(サティ)して、ふたたびお腹の『ふくらみ』『縮み』の確認(サティ)に戻って下さい。
誰かと会って、話しているなら『話している、話している』と確認(サティ)して下さい。
考えたり、過去を振り返ってみたり、どんなことでも確認(サティ)して下さい。
もし想像したなら『想像している、想像している』
と、考えはじめたら『考えている、考えている』
と、何かを計画しているなら『計画している、計画している』と、
嬉しいなら『嬉しい、嬉しい』と、
退屈だと感じるなら『退屈だ、退屈だ』と、
喜びを感じるなら『喜び、喜び』と、
落ち込んでいるなら『落ち込んでいる、落ち込んでいる』と、
このようにして、心の状態をありのままを観察し確認(サティ)します。

 なぜそれをするかと言うと、私達はこれらの作用を誤って確認(サティ)しており、
人格や個人とともに、あらゆる対象に同一化してしまう傾向があるからなのです。
私達は
『私が想像している』
『私が考えている』
『私が計画している』と子供の頃から考えてきたのです。
しかし、それらは意識の働きの連続にすぎず、そのような『私』は存在していません。
心の状態のありのままを観察し確認(サティ)し続けると、
それが何であるかを知ります。
私達は、そのときそのときに生じてくるあらゆる意識の動きを観察し、
確認(サティ)しなければなりません。確認(サティ)すると、
それは消え去っていきます。それから再び、お腹のふくらみ、
縮みを確認(サティ)することに戻ります。

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