『ただいまパンサー(雨安居)修行中』近況報告その2


今年のパンサーも、今日で全日程の1/3(一ケ月)を消化し、
残すところ二ケ月となった。

一ケ月前には、フサフサしてた髪の毛を青々と“坊主頭”に剃りあげられ、
おまけに睫毛もそり落とされ“のっぺらぼう”の顔にされ、衣も一人では
しっかり巻けなかった新人僧も、今では“もう何年も比丘やってます”
ってな顔して、毎朝バーツ(鉢)を両手で抱え托鉢に歩く姿が、タイ中の
あちらこちらの町で見られます。

昨年、名古屋からやって来てサマーネン(見習僧)として、タイの寺での
習慣などを学びながら、タイ語の勉強をして一年を過ごした元植木職人の
鎌谷君も、このパンサー入りの前の7月3日に無事出家式を終え、タイ人
の一時出家の若者比丘に混じって“ゼンゼン判らないヨ!・皆についてい
けないヨ!”などボヤキながらも、毎日の5時間の新人教育(戒律・法・
仏教史など)授業を受けています。
このパンサー明ける(10月7日)頃には、彼も一人前の比丘となること
でしょう。

タイ仏教では、満月から次の満月の前日までの30日間を一ヶ月とし、こ
れを四等分し一日目(満月の日)八日目・十五日目<半月の日>・二十三
日目と区切りつけ、これをワンプラ(仏の日)と呼び、タイのカレンダー
には仏の絵が書き込まれていて(ちなみに今月は明日が満月で月初めに当
たり、タイ人仏教徒にとっては特別の日・仏の日なのだが、今フッと日本
のカレンダーを見ると、日本人にとっては縁起が悪いとされる仏滅だ)仏
教徒の特別の休息日と定められていて(西暦で言う日曜日に当たる)敬虔
な人は仏教徒として常に守るべき五戒(生き物を殺さない・与えられてい
ないものを取らない・淫欲な行易をしない・嘘をつかない・酒類を飲まな
い)に加え・時間外の食事(午後)をしない・踊り、歌、音楽を見たり聞
いたり楽しんだりしない・花飾りや、香、アクセサリーを身につけたり、
着飾ったりしないの三戒を加えた八戒を守り、比丘の説教やお経を聞きに、
供養の品を持って朝から寺に参拝に訪れ、自らも読経したり瞑想し静寂な
清い一日を過ごします。
 
欧米では、キリスト教徒が日曜日を聖なる休息日と定め、教会に集まり牧
師さんのお説教を聴いたり聖歌を歌ったりするのが、キリスト教徒として
の証だと言うことだが、この習慣は歴史学者によると、古代にインドから
仏教徒の習慣が輸入され、キリスト教で採用されたのでは?と言われてい
ます。
 
毎月の最後の日(30目)には(満月の前日)、比丘が一斉に一ヶ月に一
回の剃髪し、満月の日と新月の日には、比丘が各々の僧院の本堂に集まり、
パーティモッカ(戒律)の確認儀式を行っています。

今日はその剃髪日!

この日になるといつも思うのだが、タイ中の僧院に常時30万人は居ると
言われている比丘、特にこのパンサー時期は一時出家の比丘で少なくとも
3割は膨らみ、40万人に達すると思われる比丘が一斉に剃髪した、その
髪の量たるやどのくらいになるのやら、全て集めれば相当な量に達するで
あろうと思われる、この髪の毛は如何に処分されているのだろう、ちなみ
に私のお世話になっているワットポムケウでは、水で寺の裏を流れる川に
流しているが、川の無い寺ではどうしているのだろう、髪は川に流しても
環境汚染の原因とはならないのだろうか?どうでも良いことだろうが、何
故か毎月この日になると気になる。

 世界の国々から佛教国と目されている日本人として、皆さんも一週間に
一日、いや一ヶ月に一日、いや一年に一日だけでも八戒を、いや五戒だけ
でも良いから守り静寂で清い一日を過ごしてみませんか?
無理は言いません、強制はしません、
せめてパンサー期間中だけでも・・・・・・・・

パンサー入りから今日までの一ケ月間に、パンサーの陣中見舞いにお寺へ
来てくださった人は、9組17人・このうち日本から来ていただいた人は
6組11人です。

『生きとし生きるものが幸せでありますように』    合掌

藤川チンナワンソ清弘