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『オモロイ・でも私は疲れた物語』 寒くなってまいりました。お元気ですか。 12月5日、藤川さんとお会いした一日をご報告します。 長くなりますので、適当にお読みください。 帰国なさった藤川さんから(今回は8日間の短い滞在)お電話をいただき、 少し体調が悪くてしんどかったのですが、これも何かの縁と思い、 品川プリンスで会いました。私はわざわざ贅沢且つ上品な格好をして。 街で出会う人は二人のコントラストに目を丸くしてしまうから、面白いのです。 バブル期の象徴でもある「ホテル西洋銀座」にトイレの為にだけ行ったときなど、 彼の入館が断れそうにもなりましたが、私がそのような成りをしていると、 訳ありの雰囲気であっさり赦してくれるのです。 「どちらの国のお坊さんですか?」と尋ねてくる人もいる。 愉快でした。 私達は詐欺師にもなれるかも。 ひととおりおしゃべりも終わり、私は銀座に戻って 自分の小さなお店の商品搬入の一仕事があり、 これで辞去しようとしたら、 「ある場所に連れってくれへんか」「薬屋も行かにゃならん」というし、 「じゃ、銀座で私の仕事が終わったら和光の前で再度会いましょう」と提案したら、 「和光って何?」とのたもう。 鼻水は垂らすし、関西弁丸出しのおしゃべりだし、 「困った爺様」(と本音が出てしまった)だし、 有閑マダムの溜まり場のようなモールに行くのものどうかと思いましたけれど、 もう疲れて面倒くさいのでお連れしましたら、 案の定、私のケースなんか見ないで、 仏像を扱うお店の主人と意気統合、お茶までご馳走になる始末。 私はというと、搬入とディスプレーが終わって、ヘトヘト。 私:さあ、そのある場所とやらへ行きましょう、どこ?(この頃は私もすっかりため口) 藤川さん:TBS。 私:TBSは赤坂だけど、何しに? 藤川さん:5時半からのTVに出んねん。 私:何で? TBSのなんていう番組? 何のために? TBSのその時間帯は「報道特集」のはずだけど。 藤川さん:そう、そう、そんな名前の番組や。 この間オモロそうだからチョット北朝鮮へ行って来たんや。 向こうの仏教がどうなっているのか知りたいし、 よど号のやつらにも会いたいし (彼はタイで、偽造米ドル容疑で逮捕されその後日本に送還された 田中受刑者と知り合いで、そのルートで 北朝鮮にいる何人かを知っていたのはご存知でしたか)、 それで行きたいと思ってな。 そしたら、イラクなんかで報道ニュースとっている男がついてきて、 北朝鮮での俺の行動をビデオに撮ったんや。 それ今日流すから来いとTV局が言ってきたんや。だから行くね。 私:・・・・・・・・ (面白そう、昔は鼻ぱしらが強くて政治家・鈴木宗男、江藤さんに噛み付き、 でも最近は安藤優子さんにやや水をあけられている田丸美寿々さんにも会いたい。) じゃ、行きましょう.赤坂ですよね。 でも、最近TV局新ビル建てたけど、移ったかもしれない。 電話しよう。 電話したところ、ディレクターは赤坂だけどタクシー代を出すとのことで、 疲れていた私はラッキーと思った。 車の中で例の関西弁で自分の悩みや文句を連発するから、私も辟易して、 つい毒舌が復活していろいろ言い返した。 「坊主に説教」とはあのことです。 運転手さんは笑いをかみこらえるばかり。 TV局到着。 ディレクター、同行カメラマンの久保田さん、 最後本番15分前に憧れの田丸さん (柔和で美しく素敵な女性で、スタッフにも評判が良かった。 彼女も様々経験し、一皮向けたのでしょう。 安藤さんはキツイそうです。 余程強くなければやれないお仕事なのだとも思います)にお会いして、 スタジオ見学。日曜日は人が少ない。 何人かの芸能人を見かけて私はキョロキョロ。 藤川さんは全く無関心---というより誰も知らないのです。 藤川さん:ところで田丸さんってオバハンは何する人やネン? なんで、化粧室で会わにゃならんのや? 私: !? それから待合室で待つこと30分、これは地獄でした。 何でこんなに他局の放送をしている多くのTVがつけ放しなのか、 視聴率のことを言ってもわからない。 「明日、サインください、ってヨン様みたいに、 きれいな姉ちゃんが寄ってくるかな?」、 裏番組の「笑点」を見て、こんなの関西では誰も見ていない、アホ以外はな。 (元地上げ屋関係だからその方面は興味が深いらしく) 西武は何があったんだ。 糖尿病と言いながらアイスクリーム食べたい、オシッコ行きたい???? 質問と我儘攻撃。 番組自体は悪くないものでした。TBS側(多分どのTV局も)では、 お金を出すと“やらせ”になる規制があるらしく、 北朝鮮行きの費用は全て藤川さんの自費だったそうで、謝礼もないそうです。 裏話もいろいろ伺い考えさせられました。 帰りの車の中で 『北朝鮮は話題になりやすいから マスコミにはあまり利用されないようにしたほうが良いと思う。 “オモロイ坊主の会”が進めているミャンマーでの日本語教室設立基金の運営方法、 特にホームページに出すからには、もう仲良しクラブではないし、 オレオレ詐欺も流行っているから、しっかりフォローしないと 第三、四の基金設立には繋がらない』などとまた余計なおせっかいを言ったら、 藤川さん:そうなんや、俺も困っているんや。俺には柴田さんみたいな秘書が必要だ。 私:私はそこはプロだから、お金にならないのはやらない。 秘書の仕事は上司が立派で力がないとつまらないです。 それに、私、ジジイ殺しで有名だから、 今はシショウにしているけど気をつけたほうがいいですよ。 藤川さん:ほう、殺されるのは怖いなあ。 俺は自称仏教セールスマンだから “俺を自分達の金儲けのネタに使え、俺もブッタの教えを広めるため、 君たちを利用しているのようなものだから、 君たちも俺で役立つことなら俺を利用しろ”って 支援してくれている人たちにはいつも言っているんや。 友人にイタリアとかスペインの土産屋の日本代理店やっている人がいて、 そいつが仕事を手伝ってくれる女の人を探しているが、 オバハンそんな仕事好きか? 私:其れって合法的?第一、イタリア語なんて話せないもん。 藤川さん:英語でメールができればええらしいで。英語は? 私:少しだけは。私は苦情処理が得意なの。 藤川さん:この仕事オバハンにピッタリやんけ。 私はもう絶句。というオモロイ一日でした。おしまい。 和尚は昨日ミャンマーに発たれました。 私は内心ホッとしています。 翌日など寝込んでしまったのですから。 でも、次に何か私で役に立つことがあれば、ちょっとだけお手伝いするつもりです。 藤川さんと知り合えたことに感謝しています。 2004年12月10日 (内気な女 T・S) |