人が三人寄ればうわさ話に花が咲く。 我々は誰しもが 「彼奴はこう言ったそうだ」「彼奴はこんな事をしたそうだ」 「彼奴はこんな奴だ、あんな奴だ」「うちの会社の上司はこうだ、社長はこうだ」 と他人のあること、ないこと、したこと、しなかったことをほじくり出し 仲間内で傷を舐めあい、慰めあった、という経験が一度ではあるはずだ。 酒の席などでは話題がつき、場がしらけそうになったら 「その場の人たちの共通の知人のうわさ話をすればたちまち場が賑わう」と 接待上手と自他共に認める、ある男が言ったことがある。 ブッタは 『他人の過去を見るなかれ。他人のしたこと、しなかったことを見るな。 ただ自分のなしたこと、なさなかったことについて それが正しかったか、正しくなかったかをよく反省せよ』(法句経) と説いておられる。 自分に自身を持って生きている人は 他人のうわさ話に興じて自分の劣等感をごまかすようなことはしないはずだ。 うわさ話の落ち着くさきは、他人の悪口、陰口では。 うわさ話の世界は妬みの心と虚栄心の入り込んだ、 人間悪のゴミためみたいなものだ。 他人の隠そうとしている欠点や過失を ことさらほじくりあばいて、自分を慰めるような卑しい人間にならないよう お互い気をつけて日々をおくろう。
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